優良企業の紹介

国の大動脈・高速道路、有料道路の円滑・安全なシステム運営を
人づくり、職場づくり、ヒューマン・ネットワークで実現する

ハイウェイ・トール・システム株式会社

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お話をお伺いした方

  • 仙台テクノショップ所長/横江克哲さん
    「所内の相互理解が深まり、働き方改革を行う理由がわかってきた、と所員から話してもらえるようになりました」
  • 仙台テクノショップ/岩佐直人さん
    「時間まで終わらせることを意識し、それに合わせて仕事の優先順位を見直すようになりました」
  • 仙台テクノショップ/諏訪翔哉さん
    「若手としては小さなことから目標を立て、業務の効率化につながるよう取り組んでいます」

1966(昭和41)年の創業以来、50年以上に渡って有料道路の料金収受システムの保守メンテナンスを支えてきた「ハイウェイ・トール・システム株式会社」。行動指針には「風通しの良い明るい職場」「仕事と心にゆとり」「いきいきとした豊かな生活」などの言葉が並び、人づくり、職場づくりを大切にする社風が感じ取れます。
「決められたことをきっちりこなすことが得意」な保守メンテナンス企業ならではの気質によって、働き方改革の課題に対して個々が誠実に取り組むことにも繋がっているようです。会社を支える人を大切な資源と捉え、信じて任せる。一人一人の取り組みをチームとしての成果に繋げた秘訣は「主体性」にありそうでした。

Interview企業インタビュー

Q1取り組むべき課題を認識・共有することが必要と感じたことが「みやぎ働き方改革宣言」のきっかけとなっているようですが、その内容をお聞かせ下さい。

「なぜ?どうして?という疑問からスタートしました」と所長の横江克哲さん

横江克哲さん:2019年に秋田から赴任した際に、時間外労働月平均が30時間を超えていたことに驚きました。夜遅くまで仕事をすることが常態化している所員も多かった。仙台は仕事の範囲が広いことはひとつの要因だったと思います。そこで、「みやぎ働き方改革宣言」に取り組み、所員に認識してもらうことから始めようと考えました。
最初に取り組んだのは、17時半の終礼の時点で残っている仕事を把握し、「今日やる必要があるか、明日に回せる仕事はどれか」を分けることでした。翌年はさらに19時半をリミットと決めたり、朝残業を提案するなどメリハリを意識しました。その結果、2019年度時間外労働月平均27.9時間から、2020年度23.1時間と、1年で約5時間、赴任時の状況からは約7時間減らすことができました。

Q2業務の「断捨離」を行ったとのことですが、どのように進めましたか。

効率的な仕事の進め方を意識している岩佐直人さん

岩佐直人さん:案件や業務すべてにおいて、そもそも必要な仕事なのか、順番を変えられないか、簡素化できないか、という視点で見直すようにしました。必要性が低いと分かればできるだけやめていく。2割くらいは業務削減できている実感があります。異動があればまたそこで見直しするということを繰り返していけば、会社全体の業務で断捨離ができていくのではないかと感じています。見直せると思ったものに関しては資料を集めて、所員や上司に確認したり、会議の議題として挙げることもあります。
働き方改革前は、疑問なく残業をしていました。来た仕事をその日のうちに終わらせるため、淡々とこなすうちに意識なく遅くなっていた。終業まで終わらせることが課題となったことで、そのためにどうするかを考えながら、以前と同じように淡々とこなしていったら断捨離ができてきたという感じ。意識も自然と変化しました。

Q3意識改革にご苦労されたとのことです。どんなエピソードがありましたか。

若手のとりまとめ、後輩育成に力を入れているという諏訪翔哉さん

横江克哲さん:今まで通りがよいという人がいました。働き方改革を歓迎する人半分、疑問視する人が半分という状況。保守メンテナンスのプロは決まったことをきっちりやることが得意ですが、新しいことを取り入れるには時間がかかるのだと思いました。働き方改革を歓迎するのは若手が多く、その意見を聞く必要があるのかという声もありました。
残業時間を減らし、休日をしっかりとるためには必要だと繰り返し伝え、徐々に結果が見えてくると多くの人が賛同してくれるようになりました。道半ばではありますが、「取り組んで良かった」と皆が思ってくれるようになったと感じています。

諏訪翔哉さん:20人の所員のうち約半数が若手なのですが、若手だけの会議というものが仙台では取り入れられています。グループチャットを使っての意見交換も毎日行っていて、上がってくる意見をまとめ、会議の議題として提案します。定時退社や有休取得の目標を立てたりもします。若手チームには女性も3人いて、多様な意見が活発に交換されています。このようなことが若手の主体性に繋がり、意見としても採り上げて頂けることは仕事のやりがいにも繋がります。

Q4今後、目指したいこととしてワーク・ライフ・バランスや社員の豊かな生活を挙げられています。具体的にはどのようなことに取り組んでいかれますか。

横江克哲さん:プライベートが豊かであることが、仕事の技術を上げることに繋がっていくと考えています。失敗した時に支えてくれる家族や仲間がいることは大きい。本人だけでなく、家族も含めて皆で手を取り合っていけることが理想です。
会社全体としては多様な雇用にも取り組んでいきます。これまで工業、情報系の学生の採用をしていたところから、文系や商業にも視野を広げて採用活動をしています。女性の雇用30%を目指すことはもちろん、こうあるべき、という意見が強い社風の中で、新たな視野・視点で意見を言ってくれる人が加わってくれることを期待しています。
事業所の取り組みはある程度任されていて、やりたいことをやらせてもらっています。自分が異動になってもそれぞれが主体性を持って持続可能な働き方を維持できるよう、より一人一人が充実できることを目指していきます。

まとめ(編集後記)

高卒からベテランまで幅広い世代が働いているとのことでしたが、意識改革が難しくとも、活発な意見交換で誰もが働きやすい職場になる可能性を持っていると感じました。ルールは共有しつつ、どう考え、どう働くかを個人やチームに任せる姿勢によって、新たな方法論や可能性を開き、働き方改革をより進めることができるのだと理解できた取材でした。