優良企業の紹介

世代や立場の隔てなく全員がコミットするチーム作り
ひとつひとつ誠実に積み重ね未来に繋げる

株式会社東北電送設備

  • #業務繁閑に応じた休業日設定
  • #年次有給休暇の計画的付与
  • #連続休暇
  • #IT導入
  • #ペーパーレス
  • #コミュニケーション改善
  • #若手活躍
  • #高齢者雇用
  • #再就職
  • #スキルアップ
  • #キャリアアップ

お話をお伺いした方

  • 代表取締役社長/大河原昇一さん
    「体制が整っていれば、社員は期待以上の活躍をしてくれる。素晴らしい人材がいることを実感しています」
  • 工事・保全技術部、工事・保全技術課主任/石川主さん
    「働き方改革がうまく機能して、建設業のイメージを変えることに役立っていると思う」
  • 業務課/末永碧さん
    「何でもすぐに相談できる環境があり、苦労はあってもそれをやりがいに繋げられます」

仙台の他、札幌、東京にも拠点を置き、官公庁や商業施設の電気設備工事や情報通信設備工事を行っている「株式会社東北電送設備」は、1987年創業で現在35年目。現社長・大河原さんの思いで働き方改革がスタートし、2022年11月に「みやぎ働き方改革実践企業認証」を受けるまでの背景には丁寧なチーム作りがあったようです。
20代、30代の若手中心、仙台、札幌、東京の離れた3拠点、合わせて15名という少人数での働き方改革。仕事、会社について、ひとりひとりが自分事として考えられる環境づくりを目指す取り組みの内容についてじっくり伺いました。

Interview企業インタビュー

Q1働き方改革に取り組んだきっかけについてお聞かせください。

45歳の大河原昇一さんは社内最年長。「社員がゴルフに誘ってくれることがありがたい」と笑顔

大河原さん:私自身は入社して25年になります。建築業界が“ブラック”であるという古いあたり前は変える必要があるという思いがずっとありましたが、「時代に取り残されている」とリアルに分かったのは社長になってからでした。離職率が高く人が定着しなかったり、「まだそんなことやっているの」と言われたこともありました。
強い危機感を感じ、最初に見直そうと思ったのは自身の働き方です。その日にやらなくても影響が無い仕事は別な日に回す、思い切って土曜休んでみるなど、じっくりスケジュールを立て「残業癖」を改善することから始めました。「怖いけど、仕事をずらしてみる」ということを繰り返すうちに、数ヶ月で無理なく休みが取れるようになり、社員にも「休んでみよう」とストレートに伝えることができました。初めは「休んで良いんですか」という反応。お客様対応も考えると思い切って休めない。「仕事が止まるのではないか」という不安は私も同じでした。ワーク・ライフ・バランスが取れる人でないと無理なのではないかという思い込みもどこかにあったと思います。それでも根気よく話し合いを重ねて仕事を分散し、互いにフォローし合えることを目指した結果、休みが取れるようになっていきました。お客様にも相談しながら進めましたがクレームがあるわけでもなく、休むための体制づくりが整っていきました。
取り組み始めて5年ほどになりますが、これまでを振り返ってみると、気持ちの持ちようだった、皆の力で上手く取り組めたという思い。このことがきっかけとなり、任せる、信頼するという前提で、働き方改革が進んできたと感じます。

Q2働き方改革によって時間的コストが削減されたとのことです。どのような効果に繋がっていますか。

「プライベートではパートナーと過ごす時間を大切にできるようになりました」と語る入社8年目の石川主さん。

石川さん:休暇に関する取り組みの他、「みやぎ働き方改革」では、ペーパーレス推進、iPad導入などに取り組み、そのことが時間的コスト削減に繋がっています。iPadひとつで現場に行けたり、会社と現場の書類のやり取りもその場ででき、他拠点との共有も簡単です。作業工程のスリム化が図られた結果、休暇が取れるだけでなく、品質や安全にも一層目を向けられるようになり、仕事の質が向上していると実感しています。

Q3「みやぎ働き方改革認証」の他「健康経営優良法人」など積極的に取り組んでいるそうです。どのように活用されていますか。

入社一年半という末永碧さん。「任せてもらえるので安心して挑戦できる。目に見えて形になるとやりがいを感じます」

末永さん:会社が目指すことを実現する時、このような認証を活用すると課題が明確化され大変有効だと感じています。目指す方向性にマッチするもの、課題解決に役立つものなどを探し、提案させてもらっています。
「DXマーク認証」を受け経理のDX化を進めた際は、個々に異なる税金支払いの手続きや手順を踏む必要があり大変苦労しましたが、マニュアルの作成までさせてもらい個人的にも達成感を感じられました。

大河原さん:「健康経営優良法人」の認定を受けることで相談窓口が利用できたことも大変ありがたかった。コロナ禍でメンタルケアが必要な社員が出た際、タイムリーに必要なアドバイスを受けることができ、適切な関りができたと感じました。この認定のおかげで、社内全体の健康意識も向上。私自身も10キロ以上減量でき、健康診断の結果が良くなりました。食管理のアプリを活用する、外食の機会を減らすなど、自発的な活動も多く見られています。

Q4今後の展望についてお聞かせ下さい。

1年前に建てられた新社屋は畳敷きのコミュニティスペースなどもあり、働きやすさ、心地良さを大切にした造り

石川さん:仕事がスリム化、目に見えて質が向上し、働き方は大きく変わったと実感しています。新社屋に設けたコミュニティスペースも活用し、社員同士の関係づくりに時間を割く余裕もできました。
少人数で協力し合いながらも、個々が自分の考えで行動できるのが当社の良いところ。また、多様な経験を積んで入社し、挑戦している仲間も多いことが特徴と言えます。このような長所を活かしながら、これまで以上に様々な意見を出し合い、より良い環境づくりをしていければと思います。

大河原さん:再雇用の従業員がDX化にマッチしたという幸運もあり、学びながらシステム作りに力を注いでくれています。自分の働き方を各自管理し、パフォーマンスをしっかり発揮できる環境づくりを目指します。
また、力を入れたいことのひとつに教育もあります。ようやくスキームが整いこの春から新卒採用も行っていきますが、受け入れ側のスキルも上げながら管理職を育て、応えきれていないニーズにも対応できるようになりたい。自分達に最適な規模についても社員と共に模索していきます。これからも丁寧に話し合いながら進めていければと思っています。

まとめ(編集後記)

社長自らチャレンジして発信すること、従業員が主体的に取り組んで環境を整えること、双方向から働き方改革が進んでいるという印象。それぞれの持ち場で感じている正直な思いを出し合い、それを認め合いながら進んでいることが伝わりました。取り組むべき課題を明確化するには、寛容な心で安心して聞き合える環境が必要なのだと感じました。